海辺の現場2

 こちらも海辺といえば海辺といえるのでは。芝浦の超高層マンションの42階。三浦の現場とは全く違った海との関わりですが、海が視界に入るのは、やはり気分がいいものです。景観良好。

 マンションのリフォームも数多くさせていただいてますが、それぞれの工事の仕方、しやすさはマンションによって本当に様々です。工事時間の規制から始まって、工事車両の駐車場の問題、解体物の搬出、資材の搬入に伴う通路やエレバーター養生の仕方、工事の音の問題等、マンションによってそのルールは様々です。入退館が9時から17時と決まっていて、音出しは10時以降、養生は毎日9時からして17時までにはがす、土日工事不可などどいう場合は、実際の工事ができる時間は5時間から6時間で、一向に工事が進まないなんてこともよくあることです。工期を考えるのは難しく、いくら早く進めたくても進まず、工期が延びてしまうケースが残念ながら多いのが現実です。

 このマンションは、解体物の搬出、工事材料の搬入に手こずった現場でした。通路の養生も結構な長さで、その上2か所の関所(セキュリティー)。エレベーターは工事用のものがあったので助かりましたが、引っ越しと兼用のものであったので、引っ越しの日にあたった場合は、待てど暮らせどエレベーターがやってこない。上るのに30分以上、下りるのにも30分以上なんてこともよくあり、上で工事していて、道具を取りに下へ降りてもどってくるのに1時間以上かかることも・・・。このマンションの工事用のエレベーターは奥が部分的に高くなっていて、4mの長物がそのまま搬入できるという優れもの。しかし、4m近いカウンター材をそのままエレベーターで運んだものの、部屋の玄関をはいって、廊下が曲がらない。いくら振り回しても曲がらない。結局、いじらない予定だった天井を一部壊してなんとか中へ搬入。予定外の天井補修をすることに。また、大きくて非常に重い製作ダイニングテーブルをなんとか搬入した際に、どこかで天板に擦り傷がついてしまう始末。持ちかえって再塗装するか考えたあげく、また同じことになることを恐れ、仕上がった部屋の中で、ビニール小屋的な密閉養生。そしてその中で仕上げの吹きつけウレタン塗装を行いました。

 と搬入にまつわることで色々と手を焼いた現場でした。